最近、私たちは高校3年生の保護者の方からこんな相談を受けました。

娘がもうすぐ大学受験を迎えます。去年の夏からずっと

知恵の素

を飲み続けていて、効果はかなり良かったのですが、今、受験まで20数日というところで、突然「覚えられなくなった」と言い出し、以前できていた問題も解けなくなりました。不安で夜も眠れず、夜の自習時間もクラスメートはみんな真剣に復習しているのに、彼女だけは一文字も頭に入らず、不安のあまりずっと指をいじっています。方針を調整すべきでしょうか?

実はこうした状況は、大学受験前の最終段階では珍しいことではありません。

編集部注:この事例については以前にも「

二人の子を持つ家族:一人は高3、一人は小学校に上がったばかり

」という記事を書いています

。

多くの子どもは、本当に「わからなくなった」わけではなく、

脳がずっと張り詰めすぎて、少し詰まってしまっているだけなのです。

受験前の数か月、場合によっては丸1年、多くの子どもは意志の力だけで頑張り続けています。

毎日の授業、問題演習、復習、テスト、順位、比較――こうしたことが繰り返され、神経がずっと張り詰めたままになります。

最終段階に入り、脳と感情が一緒に限界に近づくと、ある状態が起こりやすくなります。

「たしかに勉強したはずなのに、

どうしても思い出せ

なくなってしまった。

」

この状態から、パニックに陥ってしまう子どももいます。自分を追い込んで勉強しようとすればするほど、頭がますます詰まったような感じになります。

真面目で、良い成績を取りたいと思っている子ほど、かえってこうなりやすい

このお母さんによると、娘さんはもともとずっと向上心のある子だったそうです。週末に家に帰っても、外に連れ出そうとすると、娘さんは嫌がるといいます。

いつもこう思っているそうです。

「みんな勉強しているのに、私だけ止まるわけにはいかない。」

しかし多くの場合、長期間の緊張と高いプレッシャーの後には、さまざまな感情面・身体面の反応が起こりやすくなります。上で挙げたような、不眠、動悸、指いじり、本が頭に入らないといったことは、いずれも典型的な症状です。

この段階で最も怖いのは「無理に頑張り続けること」です

すでに頭に入らなくなっているのに、それでも教室で何時間も無理に座り続けている子どもがいます。体は教室にいても、実は脳はすでにあまり働いていません。こういうときは、外に出て少し歩いたり、深呼吸したりして脳を少し休ませてあげるほうが、無理に耐え続けるよりもかえって良いことがあります。

自分にすべてを一時的に手放すことを許してあげてください、

、

たとえほんの数分間でも

人は緊張しすぎると、本当に緩める必要があります。受験の最終段階では、「あと何時間か多く勉強すること」よりも大切なのは、

自分を完全に消耗させきらないこと

です。

保護者がやってしまいがちな間違いの一つ

は、子どもの状態が揺らいでいるのを見た瞬間に、次々と「何かを追加」し始めることです。方針を変える、サプリを増やす、猛烈に励ます、必死に分析する、といったことです。

しかし、こうすることでかえって子どもをより不安にさせてしまうこともあります。

「大人でさえ、自分はもうダメだと思っているんじゃないか?」

そこで私たちがこの保護者の方に差し上げたアドバイスは、まずは落ち着くこと、慌てて調整しないこと、そして子どもの「自分はもうダメなんじゃないか」というパニック感をまず和らげてあげることでした。この時期、保護者が本当に子どもにしてあげられる助けとは、

►

子どもの感情を受け止め、子どもの前では慌てないこと

►

子どもが一時的に「気を張り詰める」ことを許してあげること

►

余計なプレッシャーを与えないこと

►

状態について繰り返し問い詰めないこと

もちろん、こうした状態が続く、あるいはどんどん悪化していく場合は、専門の医師の評価を受けに行く必要があります。

受験に付き添っている保護者の皆さんへ:

大学受験まで残り20日を切ったこの最後の時期、多くの子どもに状態の波が現れます。今いちばん大切なのは、引き続き弱点を探すことではなく、落ち着いて、自分を完全に消耗させきるところまで追い詰めないことです。

この時期は保護者の方にとっても非常に大変な時期です。もしお子さんの状態の波が大きく、ご自身の心にもプレッシャーを感じているときは、一人で無理に耐えようとせず、このお母さんのように、いつでも私たちに話しに来てください。